「中村汀女先生生誕百年記念植樹」記念碑

 石碑じゃないけど。上江津湖の真ん中にある島に植えられている梅?と解説銘盤。2000年ちょうどに設置された模様。




 中村汀女先生生誕百年記念植樹


明治三三年(一九〇〇年)四月一一日、齋藤
平四郎・テイ夫妻の一人娘として江津湖畔の
旧家で生れた汀女(本名 破魔)先生は、
大正七年(一八歳)から俳句をはじめ、同九年
中村重喜氏と結婚後も東京・仙台・横浜等の
赴任先において父・母はもとより、江津湖
ふるさとの山河、ふるさとの人々への望郷の
想いを句に文に詠み綴ってこられました。
 その明快で詩情溢れる俳句は、星野立子先生と
昭和女流俳壇の双璧と評され、文化功労者表彰、
日本芸術院賞、勲二等瑞宝章等、数々の栄誉に
輝かれ、日本を代表する女流俳人として俳句界に
大きな足跡を残されたのであります。
 そこで、熊本市は、昭和五四年、名誉市民の
称号を贈呈致したところでありますが、このたび
汀女先生の生誕百年にあたり、生前愛でられた
紅白梅に因み記念植樹を行い、ふるさと熊本や
江津湖をこよなく愛した汀女先生を偲び、その
業績を永く顕彰するものであります。


       平成十二年十月吉日
        熊本市・「草枕」全国俳句大会実行委員会