- 作者: 和ヶ原聡司,029
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/09/10
- メディア: 文庫
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最初は、魔王が仲間を集め、徐々に力を付けていく過程。力の強いものが、弱いものを虐殺する魔界で、知略や仲間を集めて勢力を広げるという、全く新しい手法を持ち込んだ魔王。魔界の北方に覇を唱えるまで。四天王のうち、ルシフェル、アドラメレク、アルシエルの三者が登場しているな。マレブレンケのマラコーダは、ここから出てくるわけか。しかし、どうもアニメの影響か、おなかを壊してずっとやつれてる人ってイメージが強い。つーか、魔王のオカンといった感じのアルシエルだが、最初は魔王の強敵だったんだな。知恵をしぼった闘いに敗れて、魔王の配下に入り、無二の忠臣となるわけか。
カミーオをはじめ、突然変異的に強力な個体が現れ、その中で単純な力勝負ではない戦い方を編み出すものが出てくるってのは、まさに時代が要請していたって流れなのかね。
魔界北方の二強、蒼角族をあっという間に仲間に引き入れる闘いとか、アルシエル率いる鉄蠍族との総力戦の迫力はさすが。
続いては、エミリアの過去エピソード。オオトカゲにおびえるエミリアとエメラダ。トカゲ料理にはまって、仕事ほっぽり出して食欲を満たす鈴乃。まだ、まともに仕事しているオルバ。いつの間にか、鈴乃さんは食欲キャラになってしまったな。うどんさん改めトカゲさん。
南大陸の解放をめざし、マラコーダ軍と戦うエミリア一行。諸国を連携し、マラコーダ軍を破り、大陸南半を制圧。北部へ向おうとするところで、南大陸の連携の要、砂漠の要塞都市ヴァシュラーマ要塞が音信普通になったので、様子を見に行って欲しいと頼まれる。
異変の原因は砂漠の東西を渡るトカゲの群れだった。集団で砂漠を爆走するトカゲは、要塞に大ダメージを与える。次の群れが来れば、国そのものが危ない。トカゲを退ける方法を探してくれと懇願され、困惑する勇者一行。
しかし、オチがすごいな。大焼肉大会。聖法気で大量生産、エミリア涙目ってw
最後は、本編が始まる半年ほど前?
クリスマスにケーキを売る魔王と芦屋、テレフォン・アポインターで稼ぎつつ独り身のクリスマスを満喫するエミリア、日常生活を営む千穂。四人が、笹塚ですれ違い、初詣のおみくじ売り場でニアミスと。