内山靖二郎/アーカム・メンバーズ『クトゥルフ神話TRPGリプレイ:るるいえがすらいと』

 さやかちゃんたちが活躍するリプレイシリーズも、7作目。今回は、19世紀末ロンドンを舞台にしたソースブックを利用して、PCのそっくりさんが、ロンドンで活躍する話&現在とのクロスオーバー。京復活。しかしまあ、今回、ダイス目がものすごく荒れたな。特にロンドン組の情報収集時のロール失敗がすごい。特に、「男たらし」という特性を手に入れたさやかちゃんが、男性NPC相手に〈言いくるめ〉を連発するが、ことごとく失敗するのが笑った。あと、バリツすげえ。
 ソースブック『クトゥルフ・バイ・ガスライト』のプレイヤーキャラクターが、上中下層と身分に分かれる設定が興味深いな。19世紀あたりだと、上流階級と労働者階級では、体格に明確な差があったらしいから、まあ、別の階級の人に混じるのは難しかったんだろうな。言葉のなまりや仕草なんかも、明確に違うだろうし。一方で、情報収集に夜会なんかに行って、上流階級のキャラは夜会で活動、一方で下層階級のキャラは使用人から情報を集めるなんかの役割分担ができそう。
 とりあえず、怪物を蹴り倒すさやかちゃんの出目がすごかった。