- 作者: 松長有慶
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2014/10/22
- メディア: 新書
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内容は、高野山のガイドといった趣。高野山の山中の案内、年中行事の儀礼、空海がどうして高野山を選んだか、高野山の歴史、高野山に存在する国宝や重文などの文化財の紹介から構成される。なんか、高野山を訪れてみたくなる本。
真言宗教団が、頻繁に分裂していた歴史や高野山も時期によっては沈滞していた時期があるというのが興味深いな。そして、近代に入ってからの政府の圧力の痕跡。何度も火災にあって、その中で仏像や経典、曼荼羅が守られてきたこと。
中国から弘法大師が将来した仏像も残っているのか。
そういえば、弘法大師は2年で恵果和尚の密教の秘伝を授けられたとあるが、これって中国側史料ではどうなっているのだろうな。