新谷かおる『エリア88〈ワイド版〉 1-3』

 いろいろと物を動かして、腐海の深層から発掘。読みたいと思っていたので。いや、相変わらずおもしろい。
 意外と展開速いな。3巻で地上空母か。1970年代から80年代の作だけに、電子装備がレトロだな。地上空母のコンピュータがパンチカード式だったり。今の自動操縦だと、レンズが云々は問題にならないだろう。あと、本書が連載されていた時期だと、センチュリーシリーズは、まだ現役だったんだよな。連載開始が、36年前だけに時代を感じるな。
 第四世代の戦闘機が出てこないのも印象的。活躍したのはF-14くらいか。F-18が敵方でそれなりの存在感で、F-15は一回のみ、F-16は登場せずか。Su-27やMig-29は連載末期あたりに存在が知られるレベルなのか。
 軍事知識がついてくると、ミサイルの運用とか、現実離れしているなと思うところも。撃ちっぱなしの中距離対空ミサイルって、21世紀に入ってから実用化されたんじゃなかったけ。少なくとも、この時代のミサイルだと、ずっと電波誘導とか、一回に一発しか誘導できないみたいな制限があったんじゃなかったけ。