「伊東秀峰先生頌徳碑」

 遊水地沿いをとろとろと運転していたら、斜面の墓地に見かけた石碑。八反田に生家碑があるが、こちらは頌徳碑か。こういう偶然の遭遇があるから、いつも行かないような道を行く必要がある。あと、墓場を見るとガン見するんだよな。
 とりあえず、下段の建設委員の名簿は省略。人数が多い上に、薄れて読みにくい。
 経歴を見ると、官界とのかかわりが深いな。




石碑正面

伊東秀峰先生
頌徳碑
現職秀峰堂吟剣詩舞会総本部会長
  財団法人日本吟剣詩舞振興会元老
  同 九州地区連絡協議会顧問
  熊本県吟剣詩舞道総連盟常任相談役
表彰昭和四十三年三月熊本県知事感謝状
  同五十三年九月熊本県文化協会表彰
  同五十四年日本顕彰会社会貢献者表彰
  平成五年十一月吟剣詩舞功労賞受賞
秀峰堂吟祖伊東秀峰先生は明治三十一年四
月二十七日熊本市長嶺町八反田に父伊東重
喜母初寿の三男として生まれた。母思いの
利発な少年期を過ぎ成長するに随って苦学
力行村役場郡役所熊本県庁と要職に就き傍
ら詩吟を愛し恵まれた天性の美声と情熱で
昭和九年吟詠全国放送同十一年言志堂に入
所佐々亮斎先生に師事した。昭和十四年鹿
渡吟詠会を設立し昭和十五年近藤南洋庁
官の招きに依り渡南パラオ島興南吟洋会
を設立同十七年理事長安達謙蔵先生の推薦
をうけ大日本吟詠連盟理事となる。昭和二
十年に帰国し会を継続同三十四年荒木元文
部大臣より改めて秀峰堂の名を拝受昭和三
十八年創始二十五周年記念全国大会を開催
以後五年毎に大会を開く其の都度会員は増
加し栃木県本部会員を加え二千有余名とな
○ 今回財団より吟剣詩舞大賞功労賞受賞
と本会五十五周年記念大会を開くに当たり
理事一同相計り全会員一致賛同のもと吟一
筋に温情を以って指導を賜った先生の九十
五叟の健康長寿を寿ぎ門下一同感恩の象徴
として茲に頌徳の碑を建立する。
  平成五年十一月二十一日
    秀峰堂吟剣詩舞会会員一同