- 作者: ハルミチヒロ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2014/11/28
- メディア: コミック
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様々なカップルの形。失意の二人の偶然の出会いとか、見境なく傷つけるために整形して外見を変えた女性とそれを知らない男、互いに決定的な段階に踏み込めない百合カップル、死んだ後最後に挨拶しようとする幽霊男と体力を奪われつつそれでも離れたくない女、不倫されて傷ついているさえない男と男前の女の子の社内恋愛、公園の森の中でであった露出狂の美女がいつまでも気にかかる男。それぞれの短編が非常に印象的。
個人的には、表題作の「夜をとめないで」と5番目の「シャンプーリンスコンディショナー」が印象的かな。
出張先で支社に転勤と言い渡され落ち込む男に、一人では泊まれないから一緒に泊まってくれと頼む女性。女性は失恋旅行で、手切れ金としてまとまった金をもらってしまったので使い切ってしまおうとしていた。失意にある二人が、互いに寄りかかるように関係を持つ。ヒロイン夕夏さんの印象が、本編だけ読んだ時と、あとがきでがらりと変わる。
後者は、不倫されて、元カノが使っていたシャンプーの匂いがすると落ち込む、ウジウジした男が、男前な女の子にぶったかれて、引っ張られる話。男の方が壁ドンされるのが良い。怒りながら迫る女性。