根来寺で検索して出てきた記事。『根来寺を解く』を読むと、行きたくなるな。
[歴史]和歌山県立博物館ニュース コラム 根来寺の今と昔 公権力としての根来寺を支えていたもの
1998年にお寺の屋根裏から見つかった文書から、わかること。
根来寺の院家の関係者による土地売買の証文が多数含まれていて、院主ではない構成員でもそれだけの経済力を保持していたこと。年貢は「国守番」に納めるとされていて、地侍層による一揆的なものが地域の公権力を保持していたこと。根来寺は、こうした勢力と連携して、公的な権力になっていったのではないかという。
[歴史]根来コラム
根来寺周辺から発掘された遺物の紹介コラム。
輸入陶磁器が多数出土し、14世紀以降増加。最初は竜泉窯系の青磁などが多かったのが、15世紀以降景徳鎮産の染付に変化したこと。境内周縁部の行人層の僧坊に富が蓄積されていた状況。行人層の僧坊からも仏具の出土など。
境内の西、現在の根来ゴルフクラブには、西山城という根来寺の出城があり、その堀跡からは木製品や庶民の生活用具が発掘されているそうな。
[歴史]「林家文書」にみる根来寺実相院の高利貸活動:延徳二年の借銭契約の意義
文献メモ。根来寺の金融活動についての卒論。