- 出版社/メーカー: イカロス出版
- 発売日: 2013/06/28
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島って、旅情を誘うよなあ。特に瀬戸内海の島々は、歴史的景観や現在進行形の産業的利用、景観など、非常に魅力的。地図で見ていたのだが、しまなみ海道沿いの島々には、尾道から今治にかけて、造船所が多い。また、紹介されている島々でも、工業利用の痕跡が強い。人間の利用が強いのが印象的。70年代の航空写真では、小さな島でも果樹園としてくまなく利用されていたが、現在の航空写真では森に還っている土地も多くて、人間活動の盛衰も見える。
自然景観では、小豆島が興味深い。島の中に「日本三大渓谷」の一つが存在するという意外性。花崗岩が侵食されて形成されているようで、地図上からでも奇岩がたくさんありそうな雰囲気が。一方で、土砂災害に弱そうな地形もちらほら見えるが。南に突き出た半島は、火山っぽいなだらかさ。人間が作った景観では、鹿島の石積みの果樹園もすごい。
なんでか知らないが、トカラ列島に惹き付けられるものがあるな。村営フェリーが週二便。それしか、交通手段がないってのもすごいけど。島の形が印象的。宝島の赤木崎って、どうやってできたのだろうか。あるいは、小宝島の北岸の漁港の形。悪石島の港から居住地までの高度差。諏訪之瀬島の崩落の痕跡。口之島南部のカルデラ。トカラ列島に関しては、村のサイト十島村について 鹿児島県十島村 ここは刻を忘れさせる島が詳しい。
伊豆諸島の島々も、すごい。大島の裏砂漠とか、馬蹄型カルデラ。三宅島のまさに火山そのものが島になっている姿とか。中心集落が溶岩で消滅とか、ダイナミックすぎる。南側には、いくつも火口跡があるし。