谷甲州『航空宇宙軍史:火星鉄道一九』

 外惑星動乱の前半を、さまざまな視点から描く短編集。
 初発の外惑星連合軍の奇襲攻撃、重水素供給ラインへの圧迫、航空宇宙軍が小惑星帯を突破して土星宙域へ進出、タイタンの降伏、外惑星連合軍唯一の正規巡洋艦サラマンダーの出現と戦争の長期化。
 このシリーズのなかでも、これが一番好きだな。これだけは、ちょくちょく読み返していた。