若宮戸溢水メモ

 地理院地図の防災情報から、若宮戸の9/11午後の航空写真を見ると、二社のソーラー発電所が存在した南が。自然堤防と堤防の境目あたりでも、水があふれていることが明瞭にわかる(下写真青矢印2参照)。ソーラー発電所で丘陵を削っていなくても、溢水による浸水は防げなかった可能性が高いのではなかろうか。削った箇所から濁流が入って、二筋の流れになっていたのが、航空写真からも見て取れて、この直接下に当たる住宅は、ソーラー発電所の会社に損害賠償を要求することができそうだけど、他の場所は因果関係が証明できないのではなかろうか。
 写真が小さくなってしまったが、青矢印が溢水場所。1がソーラー発電所。2は人工の堤防との境目付近。斜め写真を見ると、自然堤防の中で、ここが顕著に低くなっているのが見て取れる。黒矢印は主要な水流跡。赤線は、堤防のライン。堤防に保護されて高圧電線の電柱と川をまたぐ水道橋がある。

地理院地図の常総地区正射画像(2015.9.11午後撮影)から若宮戸周辺だけをキャプチャー)


 事後に出てきた報道を見ると、制度のエアポケットになっていた感はあるな。河川地域から外された経緯は精査する必要があるのではないだろうか。まあ、手続き上は適法だったとしても、川沿いの土手を削る時点で、何考えているのと言う感じだが。
 ソーラー発電所に関しては、傾斜面を削って、崖下の住宅を危険にさらしている事例も出てきていて、今後、地盤災害や水害の観点からの見直しは必要になると思う。時流に乗ったとはいえ、目先の利益で無思慮な工事する人間多いのだなという印象。
 ネット上のあれこれを見ると、ソーラー発電ヘイトの動きが目立って引く。


 ここの自然堤防自体が、以前から、土木工事用の砂が採取されていて、細っていたという事実も見逃すべきではないと思う。

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