フォルクスワーゲン偽装関連

[国際]起こるべくして起きたVW「排ガス不正」の真相 | The New York Times | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

 フォルクスワーゲンの取締役会や社風が閉鎖的だったという話。
 ポルシェ家に、州政府、労働組合が主要部分を占める株主構成が、拡大志向を後押しし、暴走を招いてしまったと。あと、米国の環境規制に対する不信感や電気自動車への懐疑的な見方など。
 ただ、正直、英米仏あたりのビジネスコミュニティや血縁から浮いている、ドイツの産業資本家一族を攻撃したいだけじゃという疑念も感じるな。ポルシェ家とか、BMWのクヴァント家とか、グローバルな大会社がここまで同族支配なのは珍しいしな。

環境大国ドイツ赤っ恥、フォルクスワーゲンの環境不正 米国による弾劾は1社、1国のみならず欧州全体に影響必至 | JBpress(日本ビジネスプレス)

 「ポスト冷戦」時代に、ヨーロッパが主導してきた理念が、根こそぎ崩壊していっている印象だよな。ここ数年。民主主義を広げる理念は、アラブの春の挫折で色あせる。さらに、中国やロシアのような国が民主主義を否定し、権威主義的な国家を援助する。人権・人道についても、ダーイッシュのような、そもそも話の通じない過激派が出てきた時点でどうしようもない感じ。環境も、今回の擬装発覚で、ここで言われているとおり、中核部分で欺瞞がまかり通っていたことが白日の下にさらされた。冗談抜きに、今後、剥きだしの国益が中心になりかねないよなあ。

【特別寄稿】西村直人の「ディーゼルエンジンで今何が起こっているか」 - Car Watch

 ディーゼルエンジントレードオフの問題。燃焼温度を上げると、燃費は上がりPMは減るが、NOxを大量に生成する。NOxを抑制するため、燃焼温度を下げれば、今度はPMが増える。燃費性能を維持するために、NOxの排出量を偽装したと。
 フォルクスワーゲンは後追いだったのか。日本、特にマツダは大丈夫ということらしいが…