ニュースの本棚
こうしてみると、いろいろと本が出てるんだな。『ヨーロッパの東方拡大』ね。
世論の硬直化か。実際、日中韓のナショナリズムの衝突は、危険なにおいがするんだよな。
人間が他の種を捕食する以上、そこには厳然とした壁があると思うのだが。ベコフ氏は光合成でもできるのだろうか。種差別って、頭わいているのかとしか。
アニマルウェルフェアも、結局のところ、人間の利益のためにしか存在し得ないと思うが。動物に無用の虐待を加えるってのは、人間の倫理が荒廃するから問題である。あるいは、単純に虐待した動物の肉はまずいといった功利的観点。
戦死者を「顕彰」するというのが、そもそも問題なんだよな。しかも、靖国神社は公然と、戦前の体制を擁護しているわけで。
あとは、靖国神社が、総力戦の犠牲者の追悼施設として器が小さすぎる問題。
朝日書評
江戸から東京へ改造される過程。
都市内の施設の有無が、神道界の政治闘争に影響したって話も興味深い。
ビルマの戦場は本当に無残だよなあ…
というか、太平洋の戦場はどこも無残だけど。
まあ、人間が「暴力」と「協調」の間で揺れ動く存在なのは確かだよな。おそらく、どちらも人間の心のかなり深いところにビルトインされている。
人口と資源のバランスの歴史。
飽和した人口に対する大規模な淘汰の気配について、書評子が言及しているが、実際ありそうなのが怖い…
ダンス・ナンバーとしての「音頭」。
アメリカの支配意識にともなう、性暴力。レイプが問題になると、人種問題にすりかえたとか、アレすぎる。
従軍慰安婦問題も、右翼の「歴史戦」は有効じゃないんだよな。隠しようがないわけで。こういう、より広い「戦時性暴力研究」の枠組みの中で相対化していくしかない。相対化しても、謝らなければいけないことには変わりないけど。
書籍広告から
- 藤田哲雄『帝国主義期イギリス海軍の経済史的分析 1885〜1917年:国家財政と軍事・外交戦略』日本経済評論社、2015asin:4818823449
- 石原あえか『近代測量史への旅:ゲーテ時代の自然景観図から明治日本の三角測量まで 』法政大学出版局、2015
- チョー・イクマン『鉄道への夢が日本人を作った:資本主義・民主主義・ナショナリズム』朝日選書、2015asin:402263037X
- 小沢弘明他編『つながりと権力の世界史』彩流社、2014
- 桑野淳一『中国、景教の故地を歩く:消えた十字架の謎を追う旅』彩流社、2014
- 横井勝彦編著『軍縮と武器移転の世界史:「軍縮下の軍拡」はなぜ起きたのか』日本経済評論社、2014
- 小野浩『住空間の経済史:戦前期東京の都市形成と借家・借間市場』日本経済評論社、2014
- 塩谷哲史『中央アジア灌漑史序説:ラウザーン運河とヒヴァ・ハン国の興亡』風響社、2014
- 岡部真由美『「開発」を生きる仏教僧:タイにおける開発言説と宗教実践の民族誌的研究』風響社、2014
- 石原美奈子『せめぎあう宗教と国家:エチオピア 神々の相克と共生』風響社、2014
- 杉井敦、星野了俊『防衛大学校で、戦争と安全保障をどう学んだか』祥伝社新書、2014asin:4396113684
- 国立歴史民俗博物館・玉井哲雄編『アジアからみる日本都市史』山川出版社、2013