『世界の艦船』2015/12、826号

世界の艦船 2015年 12 月号 [雑誌]

世界の艦船 2015年 12 月号 [雑誌]

 今回の特集は、「ビッグ7」こと、ワシントン軍縮条約体制下で、40センチ主砲搭載を認められた戦艦7隻の軌跡。日本の長門級アメリカのコロラド級、イギリスのネルソン級。こういっちゃなんだけど、長門がダントツでかっこいいよなあ。イギリスの塔型艦橋は、正直いただけない。アメリカ戦艦は籠マスト時代はまだマシで、真珠湾攻撃で大破着底して復旧したあとのウェスト・ヴァージニアとか、見た目という点では一番どうしようもない感が。ネルソン級みたいな思い切ったデザインの方がまだいいよなあ。あと、この7戦艦のなかで、長門級が一番活躍していないのが泣ける。
 あとは、「さんふらわあだいせつ」の被害状況とか。あれだけ大騒ぎしたわりに、損害はあまりひどくない様子で。完全に燃え落ちていた車両は少数にとどまるのか。
 ドーン・ブリッツ演習の写真で、デリックポストが林立した、えらくレトロっぽい船が映っている(9ページ上)。調べてみると、アメリカ海軍の航空補給支援船カーティス(T-AVB-4)らしい。1968年竣工の輸送船を改装したものらしい。こういう、軍事海上輸送司令部の船も取り上げてほしいな。ルーチンな「アメリカ海軍特集」をするなら。アメリカ軍の展開能力を支える部分だし。