青木豊『ストーム・チェイサー:夢と嵐を追い求めて』

ストーム・チェイサー(The Japanese Storm Chaser)-夢と嵐を追い求めて (結ブックス)

ストーム・チェイサー(The Japanese Storm Chaser)-夢と嵐を追い求めて (結ブックス)

 日本で唯一の「プロ」のストームチェイサーである著者が、どうしてこの道に踏み込んだのか、どんなことをやっているのか。それに、著者による気象現象の写真。
 ストームチェイサーって、竜巻を研究する気象学者が、気象レーダー積んだ車で追っかけるようなイメージがあったけど、もっと広い概念だったんだ。アメリカでは、竜巻や局地的気象現象の映像を撮影、販売する市場が成り立っているのだな。本書でも、ほとんど出会わない竜巻よりも、積乱雲に伴う気象現象や落雷の写真がメイン。確かに、夕立の積乱雲も「ストーム」だな。
 著者は、茨城県筑西市を拠点に、半径30キロくらいの範囲をフィールドにしているそうだ。複数の雷雲が行きかう「雷の交差点」で、チャンスが多いと。交通事情や市場の問題から、この程度の範囲で活動しているそうだ。バイクなら機動力高くなりそうと思ったが、雷がなる中では、車は重要なシェルターだよなあ。


 しかし、雷怖い。私は、中学生のころ、300メートルくらい先にドカーンとやられたことがあって、それ以来、外で落雷に会わないようにしている。室内では平気と思ったが、パソコンがやられて、データが吹っ飛ぶ危険を考えると、室内でも怖いな。