『世界の艦船』2016/2、830号

世界の艦船 2016年 02 月号 [雑誌]

世界の艦船 2016年 02 月号 [雑誌]

 今号の特集は、空母ロナルド・レーガン。ほかにインド海軍の記事やプリンセスクルーズなど。
 レーガン特集では、トモダチ作戦の話が興味深かったかな。写真偵察で、孤立者がいそうな場所を特定して、効率的に救援活動を行なったくだりなどは、むしろ自衛隊の偵察・写真分析能力の欠如を示しているのではないだろうか。言葉が通じなくて困った話や救援物資の通関の話なども。後者の問題では、「平和ボケ」とか書いているが、普段からどう取り扱うのかの準備がなかったほうが問題で、これを平和ボケと書いてしまうのはどうだろうか。
 あと、空母上で使われる作業車両みたいな観点もおもしろそうだなと思った。写真を見ていると、クレーン車が一台、フォークリフトが二台、トーイングカーが5台以上、トーイングカーを母体にした消防車が二台ほど写っている。ほかにも、いろいろと車両が活躍していそう。


 続いては、インド海軍の記事。空母や補助艦の充実によるパワープロジェクション能力の伸長。一方で、艦艇数を見ていると、潜水艦の数が意外なほど少ないと感じるな。日本と比較するほうがおかしいのかもしれないが。あと、機雷戦艦艇の少なさが弱点のような。


 写真では、オーストラリア海軍の演習光景の紹介が興味深い。というか、魔改造されたアンザックの姿が。あのマストはどうにかならなかったのかね。「思い出の日本貨物船」で紹介されている浚渫船も興味深い。九州丸の活動履歴とか、どうやったらわかるのかね。


 客船方面の記事では、プリンセス・クルーズ50周年ということで、所属・チャーターされた船を紹介。個人的には、一番最初の「プリンセス・パトリシア」が好きだな。あとは、元クングスホルムとか、カルラC.あたりの70年代あたりまでの船が良い。つーか、90年代以降のクルーズ客船はデブすぎる…