あざの耕平『東京レイヴンズEX2:seasons in nest』

 短編集二冊目。冬から春にかけて。クリスマス、節分、鈴鹿の入学、三者面談。そして、書き下ろしは、木暮・大友・早乙女の出会いのお話。
 節分の豆まきが、あんな惨劇になるとはw
 鬼の生成りである冬児が、豆まきの鬼になり、反撃権をくれと言い出す。それに悪乗りした大友が、一発ギャグの符を渡したことから惨劇が。キャラとシチュエーションがあっていないだけに、悲惨さが。
 あとは、夏目の部屋の押入れをめぐる死闘とか、後輩に女性と疑われた夏目の疑いを晴らす試みとか。そうか、夏目はぺたん娘か。そりゃ、怒るよなあ。
 大人組みの過去話も印象的。グレていた木暮、飄々と目立たず生きていた大友、最初からわけのわからない早乙女か。