- 出版社/メーカー: 海人社
- 発売日: 2015/08/25
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (2件) を見る
安保法案でホルムズ海峡の掃海が話題になっていたときの、タイムリーな特集。対機雷戦とか、あまり雑誌で取り上げられないだけに興味深い。スマート機雷が登場する一方で、第一次世界大戦のころに出現した機雷が現在でも有効だったりするそうな。係維機雷なんかは、20世紀初頭には成熟していたってことなのだろうな。
しかし、森本敏「ホルムズ海峡の地政学」を読むと、大規模な戦争の一環としではない、ホルムズ海峡周辺での機雷危機はありえないんじゃなかろうか。大量の石油がアジア方面に輸出されていて、ここに支障を起こすとインドや中国あたりまで敵に回すことになるわけで。ホルムズ海峡封鎖の影響を受けない「大国」って、ロシアくらいなんじゃなかろうか。で、本気になってアメリカがイランをつぶしにかかったら、流石に守りきれないだろう。その次の記事の「シミュレーション」がアレ。
しかし、日本の対機雷戦戦力ってでかいんだな。第二次世界大戦のトラウマとか、役割分担とか、いろいろあるんだろうけど。むしろ、アメリカの掃海戦力の低迷ぶりが。
戦前の貨客船「日蘭丸」クラスの新造時の写真がいいね。