あま市七宝焼アートヴィレッジ編『企画展:里帰りした尾張七宝の名品:村田コレクション』2012

 明治時代に海外に輸出した工芸品を収集し、清水三年坂美術館を解説した村田理如氏のコレクションから、尾張七宝を集めた企画展図録。
 様々な技法の作品が網羅されていて、非常に興味深い。茶金石や銀張り、鎚起、盛り上げ七宝など。そして、変わった形の皿。
 しかし、一方で、明治の尾張七宝というと、黒地に花鳥画を描いたのが、基本的なスタイルと感じるな。基本的に、藤図に外れがない感じ。4番の六角流水図花瓶がすごい。7番の竹に雀図花瓶もいい。