神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター『非文字資料研究 No.32』2014

 発行所のニューズレター。シンポジウムや招聘・派遣研究員のレポートなど。
 中国・朝鮮・日本の租界・居留地研究とか、海外神社が戦後どのような運命をたどったかの研究などが興味深い。台湾の神社は、戦後、公共施設に転用。日台国交断絶時に破壊、現在は文化財として再評価されつつあるという。お祭の復興とか、このまま、神社神道とは別の新たな宗教儀礼が出現したら、おもしろいんじゃなかろうか。
 あとは、国策紙芝居に関するエッセイ。
 海外の研究者の目の付け所もおもしろいな。キリスト教の伝道活動が日本の民俗に与えた影響とか、日本で制作活動をやっている外国人陶芸家とジェンダーの問題とか。