瀬尾つかさ『横浜ダンジョン 1-2』

 読み直して思ったのだが、人間関係の構図が、『クジラのソラ』に似ているような気がする。導き手としての響は、聖一と冬瑚が合わさった感じ。で、愚直に進もうとするキャラが春菜と雫。天性の反射神経を持つ彩と智香。
 SFとファンタジー、キャラのやり取りとかで、ずいぶん雰囲気に違いがでているが。


 二巻ラストで、響が邪神側に行く可能性が示唆されているが、実際、どういう風に展開するのだろうか。探索者を操った邪神の協力者みたいな存在が影響するのか、クレアがかぎまわった結果注意を引いてしまうのか。結局、妹の存在が、影響しそうだな。


 冬音は、魔道書シリーズの冬菜、スカイワールドのリュカに続く、主人公を翻弄する年下キャラだな。こういうの、作者が好きなのかね。