田中芳樹『銀河英雄伝説8:乱離篇』

銀河英雄伝説 〈8〉 乱離篇 (創元SF文庫)

銀河英雄伝説 〈8〉 乱離篇 (創元SF文庫)

 両雄、再度対決。
 往時と比べると大幅に戦力が減少し、回復能力の欠けるイゼルローン軍。狭いイゼルローン回廊に篭って、帝国の戦力的優位の減殺にかかる。ラインハルトは、それによってファーレンハイト提督以下の、多数の損害を出すが、消耗戦に引きずりこむ。しかし、ラインハルトが病に倒れ、講和に。
 しかし、会見に向かう途中でヤンが暗殺され、両雄の再会は叶わず。
 ここで、ライバルを失ったラインハルトは、生彩を失っていく。ここから、ラインハルトをきれいに退場させるまでが、苦労のしどころって感じもあるな。
 ヤンという大黒柱を失い、同盟残党は大幅に減少。残った人々で、イゼルローン共和政府が発足。ユリアンが軍事指導者、フレデリカが代表となる。