田中芳樹『夏の魔術』

 田中芳樹祭り、第三弾。ロリ伝奇ファンタジー
 これ、4冊シリーズ中、3冊は持っているのだが、2冊目だけは、なぜか買い逃している。今回、2巻を借りてきたので、読むことに。本震で、本はどこかに消えてしまっているが。さらに、3巻目以降も、どっかに消えてしまっているのだが…
 自分探しの旅(笑)の途中、甲信地方の田舎駅で降ろされた主人公、耕平は、他の乗客とともに不審な蒸気機関車に乗り、「黄昏荘園」と呼ばれるあやしい館を訪れることになる。
 これは、同行者の少女来夢を引き寄せ、身体を乗っ取ろうとする企みだった。
 来夢を保護対象と思うようになった耕平は、館の主で、来夢の父親でもある人物と争い、来夢を守ることに成功する。しかし、物を引き寄せる「精神生命体」と共生することになる。