サイバーナイトII―地球帝国の野望 (角川文庫―スニーカー文庫)
- 作者: 山本弘,グループSNE,青木純
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1994/07/01
- メディア: 文庫
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メンターナのスターゲートで地球に帰還した揚陸強襲艦ソードフィッシュの乗組員は、持ち帰った超技術の独占を目論む地球連邦政府に拘禁される。それに反発した他星形政府の経済制裁によって、強硬論が盛り上がり、地球中心主義者のフォレスト提督のクーデタが発生する。フォレストは、バーサーカーを改良したメタリフォームと呼ばれる自律ロボットを使って、諸星系の征服を目論む。
ブレイドたち、ソードフィッシュの傭兵は、傭兵仲介組織によって救出され、フォレストの野望に立ち向かうことに。
さらには、メタリフォームの集合体が独自の自我を形成し、フォレストを取り込んで、人類をすべてメタリフォーム化しようと、暴走する展開に。
人口知性とか、知性の進化あたりの話が印象的。
傭兵仲介組織LANアソシエイツの目的が、戦争の惨禍をコントロールすること。それを実現するべく、より長く平和を維持できそうな側に、有利な仲介を行うという設定になっている。これは、1990年代的な感覚だなあと。
対テロ戦争後、2010年代の課題は、どっちが勝っても、ひどいことになりそうな時に、どうすんべということなのだが、その問題には、答えが出そうにないなあ。