神坂一『スレイヤーズ2：アトラスの魔道士』

アトラスの魔道士 ―スレイヤーズ (2) (富士見ファンタジア文庫)

　前回の事件の直後。骨休めをかねてアトラスシティに滞在していたリナたちは、魔道士協会の副評議長、タリムの護衛の仕事を受ける。魔族の挑発を受けてのことだが、深入りし、「永遠の生命」を探求する評議長ハルシフォムの陰謀に巻き込まれていく。
　魔王を倒してしまったから、じゃあ、街中ならド派手な術は使えないよねという、苦心の結果らしい。二転三転する展開だが、「真相」が全部、登場人物によって説明されるというのは、構成上の弱点のような。