「うちのイチ押し:老舗パン屋「アンゼェラス」(熊本市):カメロン親子:丸い甲羅幸せな気分に」『朝日新聞』10/5/26

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 アンゼェラス - 熊本城前-パン [食べログ]
 これは、食べられないかもw
 かといって、とっとくわけにも行かない類。
 そもそも、最近、城見町通りから先に、下通りをたどったことないなあ。新町の松石というお店が、熊本で最も古いパン屋らしい。

 深夜2時、熊本市の下通アーケード街。多くの店の明かりが消える中、開いているパン屋がある。表に並ぶのはカメの甲羅をメロンパンで表現した「カメロン親子」。通りすがりの人が足を止め、見入っている。
 同市下通1丁目の「アンゼェラス」。年中無休で朝10時からほば毎夜2、3時まで。客足は夜8時ごろから増え、仕事帰りや繁華街で飲んだ後に寄る客が多い。
 カメロン親子は3匹合わせて882円。父ガメの上に母ガメ、子ガメが乗っかる。酔客は「遅くなったから嫁と子の土産に」と、カメロン親子を連れ帰る。
 開店は1888(明治21)年。県内で最も古いといわれるパン屋「松石」(同市新町)の支店だ。コンビニのない時代、商店街で働く人たちはおなかのすく夜中、パンを買いに来た。松石の総務部長、村上美紀子さん(58)は「バブルの頃の下通アーケード街は真夜中でも人が道いっぱいだった」。
 喫茶店自転車屋、小さな電器屋は次第に姿を消した。様変わりする街に根を下ろす老舗パン屋生まれのカメロン親子は誕生から10年。チョコレートの小さな目で熊本の中心街を行き交う人の移ろいを見てきた。陳列台には「いつもいっしよ。ゆっくりゆっくりあるきます」のメッセージが。
 結婚式の引き出物としても喜ばれている。丸く膨らんだ「甲羅」は、ほんのり甘い。村上さんは「丸いパンつて、幸せな気持ちになるでしよ」。     (土井恵里奈)