歴史関係Togetterいろいろ

「橋本麻里さん、伊藤剛さん、おかざき先生らが展開されている『阿・吽 3巻』での丹生の里の記述から空海伝説、日本の鉱山、採掘技術、近代以前の「山」の情景にまつわる一連の考察が面白すぎて仕事が手につかない」 - Togetterまとめ

 資料が死霊になっているのがw
 そういえば、城南町の緑川沿いに丹生宮って集落があるんだけど、あれも水銀と関係があるのかねえ。平野のど真ん中なんだけど。以前から気になっている。
 しかし、水銀から朱を作る過程が恐ろしい。文献の紹介などが有用。鉱業から森の話しへ。中世段階では、「禿山」は場所によるだろうなとしか。ただ、「禿山」も、全く木が生えてなかったわけではなさそうというか、草や潅木が生えていただろうから、見通しは良くなさそう。

『蒹葭堂雑録』に読む、江戸末期の水銀事情 - Togetterまとめ

 坑内切羽から自然水銀が噴出って、怖すぎるな。防護服が必要そうな。
 江戸時代末期には、高品位の鉱脈が尽きて、水銀採掘の技術は昔の文献から引いてくるしかなかった状況だと。

Lot.n歴史カフェ「巨大国策 捕鯨産業」 - Togetterまとめ

 スピッツベルゲン島は、学研の恐竜関係の学習漫画で、恐竜の化石が出たとかで記憶に残っている。クジラの骨塚なんかが残ってるって、どんだけ獲ったんだ…
 近世ヨーロッパの経済史の中で、漁業の扱いは低いよなあ。ニシンとか、ものすごく重要だったのだが。
 ヨーロッパからアメリカ、大西洋から太平洋。獲り尽くしながら、移動。それがヨーロッパの拡大と重なる。19世紀アメリカでは一大産業だったと。
 近世の日本では、クジラの骨を肥料にしていたとか。

鯨供養碑と仔鯨殺しに見る日本人のクジラ観の多様性 - Togetterまとめ

 へえ。人間の心の動きの複雑さが、クジラを通して見えて、興味深い。
 供養碑が、不漁期に過去を反省して建てられた。一方で、漁では、母親が子供をかばう習性を利用して、子供を動けなくする、残酷なまでに生態を見つめた漁法を実行したり。
 寄り鯨をどうするか、地域によって多様性が大きいとか。でかいだけに、情報が残って、後から再構成することも可能になると。

再考:武雄の蘭学資料について - Togetterまとめ

 地元の人々が必死で守り、継承してきた文化財。しかし、ツタバ図書館への改装で、身近で触れる機会が失われた。ある意味、地域社会そのものの曲がり角というか、文化財を継承・保持してきた人々を後継する人間がいなくなったと理解することもできそうだな。
 「武雄には誇るべきものなど何も無い」って、またすごい発言だな。土地に対する愛のなさ。結局、自己愛の発露でしかなかったんだな。つーか、売り払うつもりだったんかい…

明治11年の東京実測図:科学技術史から読み解いてみる - Togetterまとめ

 明治11年の地図を仔細に見ているまとめ。
 江戸城の空白化って、江戸時代だけじゃなくて、近代にも起こっているのか。
 電信のルートが記載されているのがおもしろい。そして、分局も、この時期だと、チェックできる程度の数しかなかったと。厩橋下流の陸軍軍用地の掘割がすごい。物流に、水運が重要だった時代って感じだな。あとは、品川硝子製造所→http://uranglass.gooside.com/shinagawa/sgf.htm

廃仏毀釈について - Togetterまとめ

 わりと、ひどい弾圧の歴史ばっかりだぞ、ほんとに。大きく扱われていないだけで。
 いや、主導した人間はわかっていたんじゃなかろうか。つーか、鹿児島や宮崎あたりの寺院根絶とか、イスラム原理主義も真っ青なレベルだよなあ。
 そもそも、日本近代国家の根底にカルトがあることが、いろいろと今になって、問題を噴出させているようなところがあるよなあ。

ルネサンス研究会「政治と真空―『リヴァイアサンと空気ポンプ』から三〇年」 - Togetterまとめ

 メモ。「実験」という手法が、どのようにして一般化していったかを検証した本らしい。
 必ずしも、実験という手法は自明とされていなかった。「証人」を大量に作るために公開で行われ、詳細な報告書や失敗も公開することで、説得していった。「実験」という手法に反対なのがホッブスで、『リヴァイアサン』も単なる政治学の本ではないと。権力を持った専門家集団という考え方、そして「客観性」を絶対視しなかったホッブスの考えは、ある程度納得できるところではある。

正教会は「皇帝教皇主義」?正教と政教 - Togetterまとめ

 へえ。そもそも、そのあたりは興味もなかったな…
 日本に来たお雇い外国人の宗教的アイデンティティが薄かったというのは興味深いな。あとは、南米で福音派が伸びている状況。ゴスペルをみんなで歌うというのが、宗教的実践として非常に重要な機能を果たしている。儀礼の重要性。

植民地の経済的意味と政治的意味 - Togetterまとめ

 あー、原文をそのまま日本語にしてるんだろうな。三行くらいずらずら続く文章って、英語で普通にあるし。
 表の、税収なんかに出ない利益は、ものすごく大きかったと思うけどね。不穏分子を海外に放り出せるとか、失業者の減少とか。

ドイツはノルマンディ上陸まで戦前と変わらない食生活だった 〜 戦時中の参戦国の栄養状態あれこれ - Togetterまとめ

 まあ、日中戦争の段階で、食糧の供給が逼迫し始めていた日本は、特に脆弱といえそうだけど。コメにしても、植民地からの移入にかなり頼っていたわけだし。本格的に悪化したのは、戦況が悪化して、輸送インフラが崩壊してからと。
 ドイツの場合は、占領地から略奪して、国民を養っていた。だから、オランダなんかでは餓死者がでている。つーか、補給計画における食糧の扱いが悪かったってのが興味深い。で、ソ連はもっと悲惨とか。

「日本海軍は武士道に則り敵兵を・・・・・」って美談のウラ - Togetterまとめ

 本当に、希少事例だから美談になっているんだよなあ。捕虜の扱いに関して、日本軍にほめられるところはない。つーか、組織的に捕虜を殺害しといて、末端の兵士を軍事裁判に差し出した、戦後の海軍の所業は鬼畜としか言いようがない。
 どっちも、船から投げ出された人間に機銃射撃をやっている、救いようのない酸鼻な戦だった。そこからしても、日本軍の行状は異常なところがある。

石垣島事件について - Togetterまとめ

 エグい、エグすぎる。
 部下に責任をおっかぶせたご立派な指揮官とか、リンチでしかない裁判とか。
 つーか、軍事裁判の正統性を、自身で傷つけている問題だよなあ。つーか、遺骨は返せよ…

日本の街が綺麗なのも整列乗車も夫婦別姓も、割りに最近のお話。歴史を知らずに伝統扱いしてるもの多すぎる。 - Togetterまとめ

 まあ、伝統なんて、その都度、更新されるものってのはあるのだろうけど。
 しかし、ちょっと前のことがわからなくなるのな。ゴミとか、姿勢なんかのマナーは、数十年でものすごく改善されたと。なにが契機で、そういう習慣レベルのものが変わったんだろうなあ。

お寺と伝統文化の消滅について - Togetterまとめ

 まあ、地域社会の活力がなくなった「結果」であることは確かだよな。憂慮すべき事態ではあるのだが。
 そもそも、日本人の日常生活における、仏教的な宗教実践のシェアが下がりきっているという問題はあるわな。

参勤交代によくある誤解 - Togetterまとめ

 そういえば、山本博文の『参勤交代』は読み返したいな。
 「大名行列を横切ると問答無用で切り殺される」に関連して、子供が列に入り込んで、若い殿様が切らせる。で、その土地の大名が大激怒、家紋なんかを隠して通らなくてはならなくなるというエピソードが紹介されていた。簡単には、殺せないんだよな。しかも、その殿様は、後に切った子供の遺族に狙撃されて死亡という。
 まあ、参勤交代の費用そのものも、ばかにはならなかったと思うが。大旅行だし。
 コメントの難癖ツケがすごいな。
 あとは、根岸茂夫『大名行列を解剖する:江戸の人材派遣』も参考になるかな。

特別展「始皇帝と大兵馬俑」シンポジウム 「秦王朝と兵馬俑―発掘された歴史の実像」聴講の備忘ツイート - Togetterまとめ

 へえ。破鏡風俗。日本でも、どっかであったような。彩色俑の色の保護を最優先にしているとか。
 やっぱ、始皇帝の地下宮殿がどうなっているかが知りたいな。確かに、保存技術は重要だろうけど。

騎馬突撃の衝撃力 - Togetterまとめ

 鐙が必須要素か、とか、騎馬突撃の心理的な意味。集団手突撃してくる迫力で、歩兵の隊形と士気を崩壊させるのが、最重要な機能と。隊形が崩れてしまえば、あとは烏合の衆と。
 そういう意味では、鉄砲や大砲が、騎兵の機能にとってかわった側面もあるのかな。
 鐙や蹄鉄がなくても、相手の歩兵も装備や戦術が初歩的なものなら、十分重騎兵的な活動をなしうるか。

歩兵の密集戦術と騎兵の歴史 - Togetterまとめ

 よく考えると、3間の槍とか、けっこう重そうだし、取り回し悪そうだなあ。集団で相手をはたくか、槍衾にしか使えないともいえそう。具足完全装備の侍相手だと、もぐりこまれて、崩されそうだな。

人間は長距離移動に特化した動物?人類は決して野生動物と比較してか弱い生物ではない、というお話 - Togetterまとめ

 長距離移動に関しては、傑出した生き物と。持久走で、短距離では早い生き物を追いつめる。持久狩猟ね。歩くか、早足で追跡できれば、たいていの獲物は力尽きる。あとは、脳と腸のトレードオフ。調理で腸を小さくできるようになって、その分を脳に回したか。
 やはり、草原の生き物なんだな、人間って。
 ダニエル・E・リーバーマン『人体 600万年史』 か。