「国際関係」か「民主主義」か?――英国のEU離脱と現代欧州解体の構造 - 白鳥浩 - 現代政治分析論 SYNODOS -シノドス-

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 グローバル経済化が、通貨危機や難民問題などをもたらし、それがアイデンティティーへの挑戦となった、と。
 「国際帝国」としてのEUが、国民国家に再分解していく可能性。一方で、「国際帝国」のもとで細分化した文化的アイデンティティーが顕在化し、国民国家が分解していく可能性と。実際、スコットランドアイルランドで、その動きは顕著だしな。
 しかし、スコットランド北アイルランドが「辺境」ってのはどうだろう。工業生産という観点からは、実際には、イングランドの方が見るべきものがなかったりするのだが。製造業が強いスコットランドで、金融優先のイギリス全体の政策との齟齬がある。それがアイデンティティと結びついた側面は強そう。
 つーか、こういう問題では60-70パーセントのハードルを作っておくのが賢明なんじゃね。実施するにしても。