長谷敏司『ストライクフォール』

 おもしろかった。間に合っていたら、「好きラノ」で投票していたな。
 「宇宙の王」と名乗る存在から、さまざまな超機械をつくることができる万能の泥を与えられた人類は、それを使って太陽系に広がる。超兵器を使った戦争を避け、変わりに戦闘用ロボット「ストライクシェル」を使った模擬戦「ストライクフォール」で軍事力を維持していた。
 鷹森雄星は、ストライクフォールのプロ入りを目指す少年。先に、弟英俊がプロ入りして、焦りを覚えていた。英俊が、幼馴染の環に告白しに帰ってきたところから、話は動き出す。英俊の退場が思った以上に早かったな。そして、英俊のデビュー戦になるはずだった試合に、身代わりで出場。熱い。
 一巻だけをみると、雄星・英俊・環の関係が、あだち充の『タッチ』を思い起こさせるな。英俊の早すぎる死なんかが特に。
 あと、雄星は英俊を天才と持ち上げているが、本当に天才なのは雄星なんだろうな。ただし、一点豪華主義で、汎用性の聞かないタイプの。「王の御手」を試合中に起動できたり。
 結局、「仮面の男」はなんなのだろうか。そして、宇宙船が突っ込んできた事故の真相。さらには、偽って試合に出たことが、雄星にどんな影を落とすか。