小和田哲男『名城と合戦の日本史』

名城と合戦の日本史 (新潮文庫)

名城と合戦の日本史 (新潮文庫)

 戦国時代から近代初頭までの、城をめぐる戦いを、それぞれ3ページほどで紹介する本。戦国時代の城って、わりと簡単に落ちる感じが。つーか、岐阜城って、ものすごく弱い城なのだろうか…
 戦国末期以降の、大兵力を篭城させた城は、そう簡単に落ちない。しかし、完璧な防御で篭城を続けても、結局、外部からの応援がなければ、戦局を挽回することができない。小田原城大坂城戊辰戦争若松城なんかが、その事例。
 逆に、熊本城は、後詰が強力だから、守り抜けて、「天下の名城」になりえた側面もあるのだろう。実際、篭城した熊本鎮台の部隊は、かなり追いつめられていたわけだし。