音楽教室から著作権料徴収へ JASRAC方針、反発も:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/articles/ASK213QYXK21UCVL00P.html
 なんか、ずいぶん無理筋に感じるけど。
 「公衆」の前での演奏というのに直感的にそぐわないように思う。さらに、音楽教室JASRAC管理下の曲がどの程度使われているか、データなしに、「仮定して一律」という取り方が納得いかない。ついでに、音楽文化の裾野を担うところに手を付ける行為が立法主旨に沿うかも、疑問。
 「学校」で習う人間以外は、音楽演奏禁止か。ヨーロッパ的だな。

 音楽教室は大手のヤマハ系列が約3300カ所で生徒数約39万人、河合楽器製作所は直営約4400カ所で生徒数約10万人。JASRACの推定では、この大手2グループに他の事業者も加え、合計約1万1千カ所の教室があるという。そのうちウェブサイトなどで広く生徒を募集している教室約9千カ所を徴収対象とし、個人運営の教室は当面除外する方針だ。

 そのうち、いきなり金払えとか要求始めるんだろ。だいたい分かってる。

JASRACが音楽教室からも著作権使用料を徴収しようとする法的根拠は何か?(栗原潔) - 個人 - Yahoo!ニュース

JASRACを気にせずに音楽を演奏できるのはどのような場合か(栗原潔) - 個人 - Yahoo!ニュース
 ジャスラックが想定する法的根拠の話。判例では、音楽教室側不利と。「公衆」という用語が、一般的な理解と解離しているんだよなあ。本当に、そのうち、鼻歌で金を取られかねない感じが。
 まあ、もう、音楽業界滅びればいいよとしか思ってないが。

この解釈には前例があって、2004年に社交ダンス教室における演奏(CDプレイ)は「不特定多数」に向けてものであり、演奏権の許諾は必要(許諾がなければ損害賠償の責を負う)との判決が名古屋高裁で出されており、JASRACが勝訴しています

 そもそも、この判例そのものが理解できないよなあ。つーか、JASRACの請求権のおよぶ範囲を、ぎっちり制限しないといけないんじゃね。

音楽教室からも著作権料というJASRACは「音楽」を活かすのか?(神田敏晶) - 個人 - Yahoo!ニュース

 音楽使用料は上がり続けていると。包括契約による、分配の不公平は問題だよな。あと、教室に通うほどの人は音楽文化の中核になっていくはずなのに、そこから金を取ろうというのは、著作権法の文化の発展という立法目的にそぐわないように思える。
 2.5パーセントはかなりボッてる感があるよなあ。