身もふたもなくいえば、ヒトラーそっくりです:日経ビジネスオンライン

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 経済成長と保護主義は矛盾する。ブロック化は、市場を限定してしまい、逆に良くないと。金融とか、情報技術関係は、特に世界中から資金を集めているだけに、ブロック化して、追い出されたら、ダメージ大きそうだけどな。
 「米国第一」=「米国がリードする自由化」が不可能になってきたと。


 どこを切っても矛盾だらけって、怖いなあ。
 そもそも、減税で景気刺激ってのをずっと続けてきて、中産階級の没落を招いてきたわけだしなあ。産業の規制は良くて、福祉制度はダメという思考回路も、考えて見ると理解不能だわなあ。

 敵を設定し、民族意識を煽り、アウトバーンなどの派手な公共投資を行い、大衆を大事にするといいつつ資本家や大企業にもいい顔をする。愛国主義社会主義と資本主義のいいところ取り。その場は受けますが、無計画でビジョンがないから、再分配がうまく行かなくなり、最終的には対外戦争で、植民地、閉鎖的経済圏を拡大して、パイを増やそうとし、敗戦を招いて滅亡したわけですが。

 そういう感じはあるな。イスラムテロの脅威を煽り、愛国を煽り、政権中枢は富豪で固めるってのも、なんというか、破れかぶれというか、矛盾だらけというか。
 痛みを分かち合うべきという「本当のこと」を言える政治家は存在しない。誰がやっても、うまく行く状況ではない。そこで、先のことを考えない、派手なだけの存在が出てくる余地があると。


 オバマはウィルソン的という指摘もおもしろいなあ。独立国は独立国と認めた上で、他所に悪影響を与えない限り、尊重するか。「世界の国から信頼を勝ち得ることが、多様性による次の成長を生み出す背景になると思っていた」。正道すぎる。そして、それを一気にぶち壊されるという。もうね…
 で、トランプはニューディール的なことをしようとしているようにも見える。しかし、国家介入を嫌う共和党イデオロギーで、何をどこまで出来るのか。不透明と。


 自動化・ロボット化による中産階級の存在意義の喪失の可能性。オバマの退任演説にも、そのような言及がある。資本主義である限り、自由主義だろうが、保護主義だろうが、人件費削減が進められる。それを代替する、人を吸収する産業は見出しにくいし、大統領が生み出すことが出来るものでもないと。
 そのような、先の見えない世界で、穏健なオバマの手法は失望を招いてしまったと。で、過激に走っても、何ができるとも限らない。なんか、本当に1930年代的だなあ…