誰が電気を止めたのか――カメルーン東南部国境地域における妖術をめぐって / 山口亮太 / 文化人類学・アフリカ地域研究 | SYNODOS -シノドス-

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 うーむ、タイトルからして衝撃的な感じだな。
 妖術に関する問題が公式の行政文書に記載されるってのが、すごい。一方で、単なる近隣トラブルに「妖術」が引き合いに出されるという感じではあるな。いまだに、「魔女狩り」みたいなことになってしまう。「妖術を行ったものは刑法にしたがって処罰される」ってのが問題なような気がする。
 開発プロジェクトの邪魔をする「妖術使い」を排除しようとする中央派遣の郡長、近隣トラブルを仲裁解決する「伝統首長」たち、さらに近隣トラブルから土地の補償問題にすりかえたBさん、三者のズレで、こういう文書ができてしまったと。で、とりあえずは棚上げ。
 「妖術」も、時代と状況によって、適応しながら変わっていく。社会の変化に応じて、その関与する領域を広げてきたと。
 日本でも、「靖国神社」問題みたいな、まさに呪術的な装置が、大きな政治的トピックとして存在しているわけだから、人のことは言えないのだが、しかし、「妖術」がリアリティあるものとして、こういう形で立ち現れてくることに、困惑するなあ。