「疑惑の選挙」の顛末――2016年のガボン大統領選を振り返る / 松浦直毅 / 人類学・アフリカ地域研究 | SYNODOS -シノドス-

synodos.jp
 不正疑惑で荒れた2016年ガボン大統領選挙の背景の紹介。
 突出した有力な民族がいない。さらに、石油・マンガン・木材などの天然資源輸出で豊かな収入を得られること。非主流の民族の大統領が、有力な民族を懐柔するべく、天然資源の利権をばら撒いて、「パトロン・クライエント関係」を構築してきたことで、長期の独裁政権が可能になったと。
 しかし、近年の石油価格の下落で、経済成長は鈍化し、物価上昇や給料遅配などで不満が高まる。さらに、前政権時代の重鎮冷遇による不満など
 とりあえず、一日で混乱は収まったが、経済情勢の悪化とともに、徐々に国を蝕んでいくのだろうなと。