水前寺公園内にある歌碑。水前寺公園の石碑って、碑文が読み取りにくいから、お蔵入りのがたくさんある。これもその一つ。今回、自力解読を諦めて、大正義『熊本の文学碑』から碑文、引き写し。
同書によれば、建てられたのは昭和23年だそうだが、裏面にそれらしい情報はなかった。
変体仮名を使っているが、こちらでは常用の仮名に変更。
石碑正面
ふる郷になほ身をよする家ありて
春邊を居れば鶯の鳴く
不旱
立て看板
宗不旱歌碑
明治十七年五月十四日
熊本市上通出身.性潔癖.
非妥協、純粋孤高、熊本出
身の優れた歌人で鬼才と
呼ばれ放浪の歌人として
有名です。
「漂白の旅にあっても病
める身を暖かくいたわり
疲れた足を休める寝床
を与えてくれる友が
ふる郷にはいる」という
しみじみ友情をかみしめ
て感謝の気持を歌って
います