雨木シュウスケ『黒騎士さんは働きたくない 2』

 「王国」を滅ぼし、「帝国」を建国した立役者、黒騎士。その正体は、十代の少年であった。帝国滅亡の時に、自分の人生に疑問を覚えた彼は、大森林の獣人街で、元皇女のレイニアのヒモ生活を満喫中。2巻目では、元部下の「ゾンビ」がやってきたり、レイニア・ルーミィ・アシュリーの三人の掘り下げエピソード。
 クロウさんは、相変わらずの怠惰な生活ぶり。というか、前巻にも、まして、働いていないような気が。
 ラストで、急展開。「新王国」の女王ヒルメリアとクロウやレイニアには、因縁がありそうだなあ。つーか、「彼ら」って何ぞ。パスティアの思い出話に、公爵の城に侵入して、守護魔法獣を倒し、「魔法兵器を得るためのなにかを手に入れた」というのがあるが、その「魔法兵器」ってのが、クロウだったりするのかな。なんか、やたらと身体性能が高いし。あるいは、パスティアの方か。