枯野瑛『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』

 改めて、タイトル長いな。略称は、「すかすか」だっけ。
 アニメが割りと好みだったので、購入。即読了。個人的にはかなり好み。全てを失った男が、改めて、居場所を手に入れる話といった感じか。割と年の差のある、ボーイ・ミーツ・ガール。ただし、今のところ、男の方は、完全にヒロインを子供あつかいといったところか。クトリさんが、かわいいな。
 「十七種の獣」によって、人と地上世界は滅ぼされ、様々な亜人が、浮遊島で辛うじて生きる世界。呪いにより石化し、サルベージ屋によって回収された人類最後の生き残り、準勇者ヴィレムは、屍のように生きていた。そこに、サルベージ屋が持ってきた仕事、「軍の秘密兵器の管理」がヴィレムの人生を変えるといったところか。
 かつて人類が使用していた聖剣を用い、自爆特攻する妖精というのが、なんとも。それほどエグい展開は、一巻目ではないが。なにやら、どう生み出されたのかにも、いろいろありそうだし。


 ヴィレムが相討ちで倒したのは「星神」で、人類を滅ぼしたのは「獣」。別の戦いがあったってことだよなあ。なんで、連続的に危機的状況が発生したのか。あるいは、倒した星神は数百年程度「眠る」わけだが、それは今どうなっているのだろうか。
 いろいろ、複線がばら撒いてあるな。