瀬田ヒナコ『レーカン 8』

 相変わらずの、生者と霊のほのぼの騒がしい毎日。守護霊の自慢アイテムだけが写りこむ心霊写真とか、死屍累々の「修行中」弁当とか。
 工事で撤去される直前の大岩が、響たちを引っ付けて一晩過ごすエピソードは、らしくていいなあ。


 最後は、定番の響と井上の過去関連。天海家で一人お留守番をすることになった井上。相変わらず、霊に脅かされると。仏壇に二つ並ぶ位牌と、井上をじっと見る怖い表情の先祖霊は何を意味するのか。