回復術士のやり直し ~即死魔法とスキルコピーの超越ヒール~ (角川スニーカー文庫)
- 作者: 月夜涙,しおこんぶ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/07/01
- メディア: 文庫
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魔族と人間が戦う世界。回復術士かつ「勇者」のクラスに目覚め、ジオラル王国から招かれた主人公。しかし、その回復術は、治療する人物の過去の記憶や経験を取り込んで再構成するものであった。他人の経験を取り込む苦痛から、回復術の使用を拒絶。ジオラル王国から、無理やり回復を利用するために、薬物中毒にされ、自我を奪われ、虐待される。
しかし、主人公は、レベル上昇とともに、薬物耐性がつき、自我を取り戻し、復讐を誓う。勇者の回復術は、単純に回復するだけではなく、回復を行った対象の経験やスキルを略奪し、自分を様々に改造し、さらには対象の体の構造を作り変え即死させる、非常に強力なものだった。さらに、魔王の心臓=賢者の石をつかった「回復」で世界を造り替え、勇者になる前からやり直す。
「前回」の記憶を元に、術の勇者にして、ジオラルの王女フレアを造り替え、自分の奴隷とし、さらに、氷狼族の少女セツナを手にいれ、ジオラル王国、そして自分を虐待した勇者たちに復讐するべく、暗躍を始める。
いやあ、あんまりにチートですな。それでも、簡単に復讐完遂とはいかないようだけど。つーか、たくさんの人間の記憶や経験を取り込んだら、人格の一貫性は、保てるのかね。もう、完全に壊れている感じだけど。