コンゴ民主共和国における長距離徒歩交易 - 木村大治 - 人類学・アフリカ地域研究 SYNODOS -シノドス-

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 伝統的な交易の話かと思ったら、逆の話だった。道路は維持されなくなり踏み分け道に変貌、自動車や船は動かなくなる。内戦で交通網が寸断された結果、代替手段として300キロを歩いて、東側のヤフィラという市場町に赴く交易路が形成されたと。
 なんか、すごいな。アフターアポカリスプというか。街道が整備されているわけではないから、かなりの難行であるそうだ。
 そして、交易品である干し肉や蒸留酒の増産が、周囲の環境へも影響を与えるようになっていると。干し肉のもとは、家畜じゃなくて、ブッシュミートだろうから、森林生態系への影響は大きそう。


 バイクでも、行き来は困難なのか。川を渡るところが障害になる。担いで渡るのに、人足賃を払う必要があるって、大井川みたいな感じだな。


 地味に、流通の重心が、首都キンシャサから、東のキサンガニに移っているのも興味深いな。中央政府が破壊されて、回復していない。