『モデルグラフィックス』2017/11号

 特集は、モデルアート誌と同じ、1/700駆逐艦模型。被ったな。メーカーへのインタビューを持ってくるあたりに、雑誌の個性の違いが見えて、おもしろい。個人的には、特型スタイルは、あまり思い入れがないので、ヤマシタホビーの次の睦月型が楽しみ。タミヤの金型技術の話なども、おもしろい。
 やはり、マストを真鍮線に変えるのは基本か。笹原大氏の薄雲の作例が、すごすぎるな。人間業かというような、細かい細工が…


 中盤は連載。「世界の駄っ作機」は、リパブリックXF-84Hサンダースクリーチを紹介。超音速プロペラをぶん回す飛行機だが、その代償として、凄まじい騒音を引き起こすと。隣の飛行機の中で人がぶっ倒れたり、管制塔が仕事できなくなったり。どれだけうるさかったんだ…
 「世界の舷窓から」は、イギリスの揚陸艦の話。揚陸作戦の実施地域が、本国に近づいてくるので、アメリカとは逆に、遠距離を移動する船が必要なくなる。で、LSTがメインになってくると。作例は、アメリカのAPAに相当する歩兵揚陸艦LSI)グレンガイル。揚陸艇が一杯なのは、日本のフネと一緒か。


 後半は作例。HGUCブルーディスティニー1号機、レオパルド2レボリューション1、PGミレニアム・ファルコン、ホーカー・トーネード、IAIクフィールC7、ロシア戦艦ガングートなど。
 レオパルド2レボリューション。砲塔が元の車体幅一杯になって、さらに車体の増加装甲分、車体幅が増えるんだから、そりゃ、でかくもなろう物。素のA4が好きだね。
 4万円越え、1/72というか、1.7メートルプロップの1/3.5と言われる、完全再現モデル。完成度が高いだけに、塗装の腕が見えやすいと。
 エアモデルは、2作例。ホーカー・タイフーンの胴体に、ハリケーンの機首をくっつけたスクラッチのホーカー・トーネード作例。元の機体を全然知らないから、なんとも言いようがない。二つ目は、クフィル戦闘機。エリア88ファンとしては、見逃せませんわ。1/72で1900円は、手頃そうな感じもある。
 最後は、艦船モデル。ロシア戦艦ガングート。艦これに実装された艦らしい。流石に、インジェクションキットではなくて、レジンキャストキット。写真を見る限りは、なかなか、シャープな出来のキット。だが、部品の切り出しが、なかなか大変そうな…
 乾舷が低い平甲板の船に、三連装砲塔を四基並べているシルエットは、独特だな。