- 作者: 荻原規子,酒井駒子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/06/23
- メディア: 文庫
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文字通り、「はじめてのお使い」なんだな。修学旅行で、玉倉山の守りから、はじめて外に出る。そこで、体験することは。どっちかというと、「お使い」そのものは、深行がやった感じがあるけど。
山の上の玉倉神社で生活する中三の少女、泉水子は、地味で引っ込み思案。「普通」の女の子になりたいと願う少女。しかし、行動を起こすごとに、怪現象が発生する。さらには、同学年の男子、相楽深行が神社に住み込むことになって。
最後まで読み進んでから一巻に戻ると、深行の、泉水子に対する態度が本当にきついなあ。深行にも、泉水子にも、そりゃ、意地はあるだろうしねえ。互いに、相手から離れたい一心で、修学旅行での泉水子の母親との接触で共闘することに。
東京を動き回るが、誰かが妨害しているとしか思えないアクシデントの数々。そして、最後は接触に失敗。母親の東京の家で、姫神が降臨。泉水子の不自然な隔離状況の背景が明らかになる。
最後は、修学旅行から帰ってきて。クラスの目立たない男子と思っていた和宮さとるが、実は神霊だったことが判明。外に出る決意を固めつつあった泉水子を出させまいと、襲い掛かってくる。なんとか、和宮をなだめることに成功。次は、泉水子が玉倉山の周りの狭い世界から羽ばたくことに。