渡瀬草一郎『空ノ鐘の響く惑星で 2』

空ノ鐘の響く惑星で〈2〉 (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で〈2〉 (電撃文庫)

 国王と王太子を一挙に失い、動揺するアルセイフ王国の政界。第二王子を擁する軍務卿と、王太子の息子を擁する政務卿が対立。継承順位からすれば、第二王子レージクが筋だが、彼は、破滅的な放蕩家として有名で指示を固められないでいた。
 そこに、王の葬儀の途中で、要人が多数、巨大な玄鳥によって暗殺される。
 これが、レージクが、北の大国タートムと組んで行ったクーデター劇の始まりだった。軍務卿の息子クラウスを抱きこんだレージクは、暗殺の黒幕と指弾し、一気に政府の要人を拘束する。
 フェリオと外務卿ラシアンは、辛くも拘束の手を逃れ、王都から脱出する。


 ヒロイン陣は、リセリナが追跡してきたイリスたちに責任を感じて独自行動。ウルクは、無理やりフェリオについてアルセイフの王都についてきて、政治方面で大活躍。
 一方、リセリナを追って来たイリスたちは、情報を求めて、狩人のエンジュの家に転がり込む。