「スギの成分でボンネット:産総研など 端材を再利用」『朝日新聞』18/10/24

 スギの成分を使ってボンネットやひじ掛けといった自動車用の部品を世界で初めて開発したと、産業技術総合研究所産総研)などが23日発表した、2022年の実用化をめざし、試験走行を始める。
 産総研森林研究・整備機構・自動車部品の宮城化成(宮城県栗原市)と光岡自動車富山市)が協力。木材の主要成分「リグニン」にポリエチレングリコールを結合させて「改質リグニン」を開発した。改質リグニンを使った繊維強化複合材が従来品より強度も耐久性も優れていることを確認したという。
 林業や製材業で使わなくなったスギの端材を再利用できるためコストが安く済み、地方の活性化も期待できる。自動車以外の分野での利用も可能だ。  (木村聡史)

 プレスリリースはこれかな→産総研:木材の成分を用いた自動車内外装部品の実車搭載試験を開始


 この素材を使って、レジンより安全性の高い造型素材ができないかなと思っているのだが。実際、揮発性有機物はずいぶん少なくなるようだし。まあ、この「改質リグニン」の場合、なんか色々と加えている上に、加熱も必要なようだが。
 模型用なら、耐久性はあまり必要ないから、テスト目的には良いと思うのだが。