「ネアンデルタール人が痛み止め?:歯石にカビ 薬効熟知か」『朝日新聞』17/3/10

 「若い男性」でも、痛み止めが必要なほどの歯の化膿だの、消化器系の疾病にかかっていたら、長生きできなかったわけだ。
 歯石に残るDNAの解析から、ネアンデルタール人の医療技術が分かってきた、と。なんかすごい話だなあ。18万年前まで同じ病原菌を相互に感染させていたことから、その時代まで交雑していた可能性とか。鎮痛作用のあるポプラや抗生物質を生成するアオカビのDNAが歯石から発見されて、生薬の知識があった。


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 こっちのほうが情報量は多いのかな。
 地域によって、植物食中心と動物食中心と、食性が分かれていたこと。マイクロバイオームが、肉食と植物食で違っていて、現代人とも違うというのが、新発見。マイクロバイオームの進化の実験は難しいが、過去の情報はそれを知る手がかりになる。あるいは、マイクロバイオームの共通性は、食糧の分け合いやキスなど、ネアンデルタール人ホモ・サピエンスが、仲良く交流していた可能性を示している。
 食性の違いは、歯の窒素同位体比分析や食べかすの分析から、分かっていたと。