渡瀬草一郎『空ノ鐘の響く惑星で 7』

空ノ鐘の響く惑星で〈7〉 (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で〈7〉 (電撃文庫)

 すっぱり忘れていたけど、ラトロアによる御柱の操作とそれに伴う機能停止が、カシナートとフェリオの和解の契機だったのか。


 ラトロア側で、「死の神霊」を操ったため、フォルナム神殿では、人格を失った「屍の兵」が無限増殖で現れる状態に。大量の、戦闘意欲だけを持った戦士相手に、神殿騎士やアルセイフの王宮騎士たちは、苦戦することに。
 結局、フォルナムの御柱は、機能を停止することになり、シジャールの人々によって停止。
さらに、「屍の薬」の作用を積極的に受け入れて、狂乱した神殿騎士団長ベリエは、ウィスタルに戦いを挑む。白熱のバトル、最終的にウィスタルが倒す、と。
 結局、フォルナム神殿を制圧するうまみを失ったカシナートは、余計な戦乱を避けて、手を引くことに。


 さらに、そこに、リセリナとイリスの敵対関係。ラトロアの間諜であるシズヤの誘いに乗って、イリスはラトロアへ行くことを決意する。ムスカとシアは、神殿側に残り、残りはラトロアに。さらに、エンジュも、イリスについていく。
 シジャールの中心であるコウ司教も、死の神霊に接触できる可能性を求めて、シズヤに身を委ねる。
 いよいよ、ラトロアが正面に出てくるな。


 しかし、なんか、ファンタジーからSFになってきたな。御柱が、人類が生存できるように環境を調整しているとか。この世界の人類も、おそらく、魔術師の軸の事故で転移した研究者なんだろうし。