「いちばMarket5:ウクライナ:前線兵の装備 足りなくて」『朝日新聞』2017/1/6

 ウクライナ紛争の最大の問題は、ウクライナが失敗国家であるってことのような気がしてきた。政府が、軍隊に充分な装備を供給できず、民間の寄付や自弁に頼っている。ちょくちょく、弾薬庫がドローン攻撃を喰らっているようだが、これでは、隙だらけなんだろうなあ。
 支援者は、小売店から少しづつ買い集め、前線の要望に応じて届ける。ほとんど、兵站をボランティアに頼っているような状況だな。
 軍用装備の販売店や兵器産業を発展させている。防弾チョッキなんかは、自国生産が始まっているのか。「愛国者の武器庫」なる企業の製品、スウェーデン製の防弾鋼鈑に、特殊ゴムなどを貼り付けて製造しているそうだが、品質はどの程度なのだろうか。
 暗視スコープなんかの少し複雑な装備は、相当が密輸されている、と。
 本当に、ウクライナの軍用装備品市場は、「闇市」状態だな。