東嶋和子「アジアやきもの紀行:発掘『イマリ』が語るアジア大航海時代」『SCIaS』1998/6/19号

 17世紀に、盛んに輸出された伊万里焼の話。
 17世紀半ばあたりに、中国からの技術導入で焼かれるようになった柿右衛門様式の焼き物が、東南アジアの各地で大量に出土しているという話。ジャワのバンテン王国ベトナム、台湾。台湾を拠点に、清に対抗した鄭成功に関わるネットワークに乗って、各地に運ばれていった。
 10年単位の編年ってのも、すごいな。


 台湾では、90年代にはいるあたりまで、中国本土と抗争した鄭氏政権の研究に難色を示してきたという話が興味深い。