熊本県伝統工芸館「熊本の陶磁器を楽しむ」

 伝統工芸館の2階で開催されている企画展。伝統工芸館の所蔵品で、熊本県の近世以降の焼物を紹介。江戸時代の作品と割合最近の作品がメイン。小代焼、八代焼、網田焼、松橋焼、水の平焼、一勝地焼などがメイン。現在につながる焼物は、近世に加藤家・細川家によって移入されたものがメインだが、それまではどのような焼物を使っていたのだろうか。あるいは、外部からの輸入だったのか。戦国末あたりに、焼物の伝統の断絶があるような感じだな。

 小代焼は、江戸時代から現在まで、あんまり作風が変わらない焼物だな。








  • 八代焼(高田焼)

 こちらは、江戸時代とずいぶん作風が変わっている。青い地に、白い化粧土で象嵌で模様を作るのが特徴。良いなあと思って、下のショップでカップの値段を見ると、5000円位するんだよね。流石に、日常使いの物に、その値段は…








  • 網田焼

 江戸時代の、動物型の風鎮や香合がすばらしい。




  • 松橋焼

 近代に入ってからの、輸出用だったとおぼしき作例がすばらしい。特に魚籠型花器。





  • 暮らしの工芸展の歴代作品から

 同じ展示室で、過去の優秀作品が展示されていた。いくつか興味惹かれたものを。2010年の「惑星」とか、2014年の「青波紋大皿」が印象に残る。