麻中郷矢『君と夏と、約束と。』

君と夏と、約束と。 (GA文庫)

君と夏と、約束と。 (GA文庫)

 駆け込み読書も、これが本当に最後か。
 喜野さん、結局は振られる運命なのか。ラストで、なんかいい雰囲気だったのに、エピローグで葉月(本)が帰ってきたら、霞んじゃうよなあ。


 7年前、恋人が突然失踪し、抜け殻のように過ごしていた主人公ヒナタ。ある日、中学生のままの恋人葉月と遭遇。凍りついた時間が動き出す。
 しかし、ヒナタと葉月の間で、微妙に思い出に齟齬があって。平行世界の微妙に違う世界の二人が出会ってしまって、やはり惹かれあう。しかし、後ろ髪を引かれながら、別れを決意する、と。非常に雰囲気がいい作品。
 しかし、セーラー服って、いいっすね。